手漉き画仙紙 紅葉 3×6尺 50枚
商品詳細 サイズ 900x1800 1反 50枚 特徴 やや生成り。
筆掛かりがややあります。
<淡墨作品を書く場合>淡墨作品は紙選びと墨の調整により様々な姿になります。
そして紙選びはどのような作品にしたいかで変わります。
◆とにかく大きなにじみを出したい。
◆線の立体感を重視。
◆墨色が大切。
などありますが、紙によってその得意とする表現が変わってきますので、いつも使い慣れている紙ではなく違った紙で書いてみることをオススメいたします。
また、紙と墨の相性はまた異なりますので墨に関しても色々な調合を試してみてください。
書の奥深さを感じられると思います。
『紅葉』の紙の一例をご紹介いたします。
『紅葉』の紙の特徴は少し荒くにじみの広がりがやや大きいことが特徴です。
『千鳥』より目が細かいため細かく広がり、品の良いにじみになります。
松煙墨のような粗い粒子であってもにじみが広がりやすく、基線をはっきり出すためには添加用墨NO.101のような古墨調の墨を添加する必要があります。
(下の写真で使用した墨は『黄山松煙』、『添加用墨NO.101』、『呉竹製 特選青墨1号』です。
)◆『黄山松煙』・・にじみと線の立体感を出す働き。
唐墨の松煙墨です。
唐墨は和墨より膠を多く使用しています。
この膠はにじみやすさを助ける作用があり、にじみがもっと欲しい場合に使います。
松煙墨は油煙墨より荒いのですが、不定形な粒子が光を乱反射させ線に立体感を出してくれます。
『紅葉』に関してはそれでも十分にじみがでました。
今回はこの墨を端渓で摩った後、指でしっかり伸ばして使いました。
にじみを出したい場合に加えて調整してみてください。
また、もっとにじませたい場合は油煙墨を摩って添加してみてください。
入れすぎると平たい変化の乏しい線になります。
◆添加用NO.101・・基線とにじみの境界に溜まる墨で立体感を出す働き。
墨が枯れ、古墨になった墨を再現しています。
立体感(芯とにじみの分離)を強く表現する効果があります。
にじみと芯の境部分がぼやける場合少しずつ添加して調整してみてください。
◆呉竹製 特選青墨1号・・色味の調整に使いました。
他の墨が灰色に近い色なので青みの強い青墨にしました。
淡墨の色はこの墨の色により雰囲気が明るくなったり、渋くなったりするのでお好みの色のをお使いください。
ザラっとした手触りで筆掛りもかすれもあります。
条幅が少し慣れてきた方の次のステップとしてお使いいただける紙です。
少し筆が取られる感じがあり、線に抑揚を付けるなど 技術的な表現を練習されるのにいいと思います。
濃墨、行書多字数に向きます。
にじみ★
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かすれ★
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厚さ★
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筆掛り★
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墨色★
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漉き目がよくわかるように下に黒い紙を敷いています。
墨運堂墨の精で書きました。
- 商品価格:11,220円
- レビュー件数:1件
- レビュー平均:5(5点満点)